七瀬遙とは一体ナンなのか、
そもそもFree!というアニメ自体がなんというか少しモヤモヤさせるものではあるのに、
主役をはるキャラクターがさらにモヤモヤさせるものだとしたら…どうだろう。
そう、本当にモヤモヤしてしょうがない。
それなのにまた見てしまうから不思議だ。
1期から今日まで見続けてきても、結局掴み所のなかった七瀬遙について無性に振り返りたくなったのでだらだらと垂れ流したいと思います。
【七瀬遙とは?箇条書き】
- 俺はフリーしか泳がない
- どんな料理より鯖が好き
- 異常なまでの水への執着心
- どこであろうと水があれば飛び込む
- いつどこで水に遭遇してもいいように、大体競泳水着着用(服の下)
- 手先が器用(料理、絵、工作など)
- 携帯は持っているが持ち歩かない、ほとんど出ない
- クール、愛想がない、無口、マイペース
- 泳ぐことについては天性の才能を持つ
- 幼馴染の橘真琴とは常に一緒にいる
- 仲間や友達のことに関しては時折熱くなることがある
第1話のど頭での変態チックな遥の登場シーンが印象強すぎて…主役なのに何なんだコイツ!!!と、思ったあの日から前へ進めません。
「ただの人になりたい」と言っていたはずの遙がどうしてここまで、泳ぐことについて悩んでいるのかどうしても理解できなかったここ何話かの流れを考えると、こうもあっさり将来について光を差してしまった第12話がなんだか納得いかなくて…モヤモヤしています。
このモヤモヤ感は1期のラストで怜君を差し置いてメドレーリレーを凛と泳いだ岩鳶メンバーに感じたものと似ているけれども、少し様子が違う。
遙の水に対する執着心と競泳に対する思いは全く別物なのだと思っていたから、ただの人になりたかったはずの遙がオリンピック会場のプールに立って大勢の観衆をイメージするところが何だか無理やりっぽく感じたのは否めない。
ただ、水が好きで泳げれば何でもいい。タイムとか順位なんて興味ない。と、思っていたはずの遙がどうして将来の夢に『競いで泳ぐこと』を選ぼうとしているのか…うーん、よく分からないんです。
献身的な真琴とライバルである凛との関係性が作用しているのかな…真琴に誘われて競泳をはじめた遙、凛に誘われてメドレーリレーを泳いだ遙、凛に勝ってしまった罪悪感から競泳をやめてしまった遙、凛と再会してまた競泳に戻った遙、仲間のために泳ぐと言った遙、凛とオーストラリアに行ったことで将来の夢をみつけた(らしい)遙。どんな場面でも、遙はひとりでは選択できなかった。「僕は決めたよ、東京の大学に行く」と言った真琴のセリフが今はとても意味のあるものだったような気がする。
好きだったものを嫌いになるかもしれない、嫌いにならなきゃいけない、全部失ってしまうかもしれない、そういう恐怖から逃げているのかな…とも思っていたけど。そうなると、ただの人になんてなりたくないってことになる。
誰かのために泳ぐという大義名分を枷のように背負っていた遙が(そもそも、そんな枷をなぜ途中から背負い始めたのかも分からないけれども)、自由になるきっかけは何だったのか。ひとりで泳ぐより仲間と泳ぐ方が楽しい!!という理由なら、ちょっと遙がカワイイと思えてくる…。まぁまだ、高校生だし。
Free!というアニメは2期ありきの1期だったのだな、と今では思う。2期のおかげで1期で腑に落ちなかったあれこれが大分解消されたけれども、七瀬遙についての謎はまだまだ深いです。岩鳶高校水泳部メンバーみんな私にとっては難解だった…。ここまで、モヤモヤし続けてきた心の支えはストレートでキャッチーなキャラクター松岡凛がいてくれたおかげです。(そして、鮫柄学園水泳部の正統派スポ根エピソードのおかげです)似鳥くんが「この夏が終わったら、凛センパイもいなくなっちゃうんだ…」とメソメソしていた所に、百太郎が「生きているうちに何度だって夏は来る、最後の夏なんてないっすよ!!(兄のウケウリ)」て言う場面がすごく好き!!これだから鮫柄好きだ!!!
あとは、もっとホモください!!!(3期に期待)
そして今日は最終話。